新潟の雪と美酒を訪ねて
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作成日時 : 2008/04/26 20:50
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自力で登ったぶんの二倍の標高差を滑り降り、ゴールでは温泉と満開の桜を堪能できるテレマーク旅……。
そんな悦楽の山があったとは……、ならば確かめに行くしかあるまい。
新潟県、妙高高原にある“火打山”をめざし、苫小牧発〜♪のフェリーに乗り込んだのです。
苫小牧東港から新潟港までは約二十時間、初めて訪れる山の姿と雪の斜面を想像しながらの船旅だ。そしてもう一つ、僕の頭の中では…“越乃寒梅、久保田、八海山、亀の翁、〆張鶴…”有名酒造の銘柄だけを思い浮かべてもきりがないくらい。そうなんです、新潟は日本酒の里なのです。
里山ではすでに春の陽気、サクラやコブシが満開を迎えていた。でも妙高山塊の頂付近はまだまだ雪がたくさん残っている様子、まずは一安心。雪もすぐには融けて無くなってしまうこともなさそうなので、まずは一番気掛かりな酒蔵“鮎正宗酒造”へと出かけたのであります。
創業明治8年、130年あまりの歴史を誇る酒蔵ですが、自然環境を守っていくための先進的な取り組みも行っていました。醸造に伴って排出される全ての排水を微生物で浄化し、最後は濾過幕で細菌までも取り除いてから河川に戻す仕組。酒造りには欠かせない清らかな水を自ら汚してはならないとの思いからだそうです。いろいろと説明を受けながら、蔵内に湧き出る仕込み水を飲み、ますます気持ちが盛り上がってきたところで、いよいよ試飲タイム。
↑蔵内に湧き出る仕込み水
純米吟醸から始まり、期間限定のにごり酒まで、いったい何種類を試飲したのでしょうか。けっこう良い気分になってきた頃合いで出てきた酒が、どう見てもさくら色? ちょっと飲み過ぎたか…、と、思ったら、それは通称ピンク酵母が醸す色なのだそうです。蔵元限定販売の酒も買い求め、幸せな一日でありました。
さて、肝心のテレマークスキーですが、火打山を目指して登っていくにつれて霧がこくなり、ほとんど視界が聞かない状態になってしまいました。山小屋で一泊し、天候の回復を待ちながらチャンスをうかがったのですが、にごり酒のような霧はますます濃くなってくるばかり、火打山山頂からのロングランはあきらめ、下山をはじめてから間もなくでした。
僕たちの行動を計っていたかのように霧がはれ、山の全貌が目の前に現れたのです。白銀に輝く大斜面が僕たちに「また来てね〜」と手を振っているようでした。しょうがない、また出直すとしますか……。
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