北海道 「こだわり親爺のひとり言」

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“ニセモノ”の甘い誘惑

<<   作成日時 : 2007/06/30 01:02   >>

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真っ白なアカシアの花がたわわに咲き、新緑萌える里山がむせ返るような甘い香りに包まれる。つまみ取った花の根元の部分を口に含むと、なんとも懐かしい甘い思い出が口いっぱいに広がった。

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幼い頃から甘い誘惑にはめっぽう弱い僕は、学校帰りの道すがらで、このアカシアの花を摘んでは甘い蜜の味を楽しんでいた。手の届く範囲の花が無くなると、友達のかたぐるまで高いところの奥の方にある花にまで手をのばし、痛い目にあっていたのである。幹に生えている鋭い棘で手先は血だらけ、おまけに葉の裏に潜んでいるドクガ毛虫に触ってしまうと始末が悪い。痛い!痒い!で、数日間は眠れぬ夜を過ごすことになる。 
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高級蜂蜜として知られているアカシアの今の呼び名は“ニセアカシア”である。
北米原産のハリエンジュ(和名)が日本に輸入された明治時代には、アカシアと呼ばれていたが、その後に本当のアカシアの仲間が入ってきて、種類の区別をつけるため、ニセモノ扱いされてしまったのである。

綺麗な花には棘があり、甘い誘惑の裏には毒が潜んでいる。
「幼いころから人生の格言を実体験してきたような男だよ」と、言いたいところだが、“ニセモノ”の甘い誘惑に夢中になっていただけなのでした。
「アカシアの雨にうたれて〜♪」今夜も眠れぬ夜を過ごす、こだわり親爺でありました。

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